起業家インタビュー第4回 廣綱 晶子氏 [3/3ページ]
浜:人は財産ですよね。逆にこれから起業される方にアドバイスがあれば。
廣綱:日欧起業家フォーラム(JEEF)の理事もやっていまして、会員は50人前後です。あれも丁度私たちが起業した翌年に立ち上がっています。
浜:そうでしたね。それはどんなどういう風になっていましたっけ?
廣綱:私が立ち上げたわけではなくてたまたま立ち上げの時にメンバーだったので理事をやっていまして、今でも月一回ミーティングがあります。
浜:JCCIは既に起業した方が対象だけれども、こちらはこれから起業されたいと言う方にアドバイスなど差し上げられるわけですね。そちらにご興味がある方がいれば連絡されたら良いと思いますがメンバーは募集中ですか?
廣綱: ええ、いつでも募集しています。
浜:話は変わりますが私は団塊の世代で、海外渡航が自由化になった初期の頃で、日本で普通に就職するより面白いと思って出てきてしまったんだけれど、最近色々な方とお話しているとそういう方があまりいないような気がする。でも反面女性の方が一杯出てきていますね。これは男性の方が保守的になってしまっているのかなと思ったりするけど、廣綱さんの立場から何かアドバイスはありますか?
廣綱:今の質問の答えにはなっていないかもしれませんが、確かにこちらに出てきている女性は多いんですけど、人を雇ったり、組織にしている人がどのくらいいるかと言えば少なくて、自分でやっていたり、一人か二人雇っているだけの人が多いのであまり比較にはならないような・・・、比較するとフェアーではないような気がするんですよね。男性は組織が好きだから・・・
浜:男は組織が好きですか?
廣綱: そうしようと思うと当然現実的に自分が勝てるところへ行こうとするんですよね。
浜:男は徒党を組みたがるんですよ。特に日本人の男性は。でもそういう時代ではないような気がするんだなぁ(笑)。自分に才能があってそれで何か出来るなら一人だっていいじゃないですか。必要な時にチームを組んで、アウトソーシングしながらやるっていうね、私がエラそうな事を言ってはいけないんでしょうけど、日本の企業は今勢いが無いけれど、どうしても企業でなければいけないという枠にとらわれ過ぎている。だからそういう時には逆に女性が組織を作らないと言われたけど、そういう女性が色々な場面でその時に影響力を持ちながら色々なところで頑張れる。そういう才能のある方が一杯出てきていると思うんですよ。
廣綱:そうですね。
浜:会社人間からしてみれば組織を作らないとやった事にならないと思うかもしれない。でもそうばっかりではないと思うんですね。それはやっぱり組織なのかもしれないけど、そればっかりではないという時代になったのではないかなと思いますが
廣綱: そうかも知れませんね。
浜:最後に、ご質問です。これはもっと年配の方にお聞きしているんですけれど、人生にもう一回チャンスがあったらチャレンジしますか?
廣綱: それはやります。というかもう一回あったらではなくて、いまでもやっているところなんで。
浜:そうですよね。今オンゴーイングなんで時期尚早の質問ですよね。
廣綱:最後に申し上げるとすれば、さっきの質問でちょっとずれてしまったので、答えが無かったですが、起業家の会とかで言っているのは「会社を作るのは大変ですよね」と尋ねる方がいますが、作るのは簡単でも続けると言うのはものすごく大変なことで、でそれを考えたほうが良いということですね。
浜:仰るとおりですね。
廣綱: 私たち(の会社)も10年ちょっと経っていて時代は変わるけどコアーはずれないけどやり方は変えてゆくということで続けたいと思います。
浜:今日はどうもありがとうございました。
参考:日欧起業家フォーラム(JEEF)http://www.kigyokaforum.org/index.shtml
ブルガリア http://www.christrust.com/menu_j.html
ジャパン祭り http://www.japanmatsuri.com
インタビュアー:浜哲郎 JCCI起業部会長(2010-2011) JEM Group会長
撮影日・場所:2011年7月 So Restaurant
インタビュー後記
才色兼備と言う言い方は古いかもしれませんが、今はそういう才能がある女性が増えてきています。男女の性差を云々する時代ではなくなりつつあるのでしょう。廣綱さんは、意識的には男性以上に男性的。男性は組織が好きだから、と言われながら組織を作ることにも意欲があるようにもお見受けしました。考えている事ははっきりと仰るけれど決して強く自己主張せず相手の意見は良く聞いておられます。私の方がつい言葉を遮って勝手な意見を言ってしまい反省です。今後のご活躍が楽しみです。お話の中には出て来ませんでしたが、ブルガリア通でもあります。