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Interview「代表が語る」


起業家インタビュー第4回 廣綱 晶子氏 [2/3ページ]


浜:と言うことは1年でなく・・・

廣綱:いえそれまでにも居ましたし、でその頃アメリカのMBAを紹介している友人から手伝わない、と声が掛かったんです。教育の仕事って面白いなと思っていましたし、リクルートの会社を辞めて ジョインしたのですが、そのアメリカの大学がちゃんと認定されていない大学だということが後で判明して、

浜:なるほど。

廣綱:そういうものを紹介する事は出来ないと思い、結果として離れることになりました。でもやり始めたことだったので、その次の日にMBA Directoryを書店に買いに行ってヨーロッパにある有名なIMDとか INSEAD という大学にメールや電話を掛けて「お宅は世界でトップと謳っていますけど多分日本人は殆ど知らないと思いますけどどういうふうにやっているんですか」と尋ねたら、来いと言われてすぐスイスに行って、彼らの授業を受けさせて貰ったんです。週末のプロジェクトとか学生と一緒に受けさせて貰ったらそれがすごく良い学校だったんですね。

浜:へえー 。

廣綱: こういう素晴らしいもので、もっといるかと思ったけど当時そこには日本人が3人くらいしかいなかったんです。そのIMDが INSEADも良いから行ってみたらと言われて、そこからですね。一年間かけて(旦那の)お金とマイレージで ヨーロッパのMBA全部回りました。

浜:回ったというのはそこで勉強したという訳ではないですよね?

廣綱: 一応訪問して、インターナショナルオフィスの先生と会って、学生と会って、受けさせて貰える時は授業を受けさせて貰ったりして。当時はブログって観念が無かったですからウェブサイトにどこの学校がどんなで、何人日本人が居て、どういう授業を受けていて、どこに住んで何を食べている、というような情報を上げて行ったらどんどん問い合わせが来て、で、無料で趣味みたいな形でやっていたんですけど問い合わせでこの学校に行きたいとかどんどん来るんです。そうしているうちに主人の日本帰任になってしまって・・・(笑)

浜:ははあ、なるほど。

廣綱:それで一緒に一度帰ったんですが、当時(始めて)一年経っていましたから願書を出したり入学交渉をしている人が居て、突然彼らの手伝いが出来なくなるといういのは忍びなかったので、ちょっと一回イギリスに行ってそういうのだけやって日本に戻ろうと思ったんですけど、MBAの出願って一年くらい前からやらなくてはいけなくて、戻ったら戻ったで次の年の人のをやらなくてはいけなくて・・・そうして気が付いたら一年経っていて。

浜:で、旦那を捨てちゃった?(笑)

廣綱:いえ、当然、捨てられました。。。(笑)一人で自営業としてやっていた当時に、今のビジネスパートナーの堀田(現(株)ビジネスパラダイム代表取締役)が一緒に やってくれるということになって事務所も持っていてくれましたし

浜:そこでビジネスバラダイムの誕生ですか。

廣綱:それが 2001 年で4月19日登録です。

浜:広綱さん本も書いていらっしゃいますよね。あれはその当時。

廣綱:あの後です。それからスタッフが数人入って、出版社からそういう話を頂いて、その後です。

浜:そういう流れからだと、何故イギリスですかという質問があったんですが必然的にイギリスですね。でも他の国のチョイスと言うのはありえましたか?

廣綱: 無いですね。

浜:ビジネススクールに来ると言えばイギリス・・・アメリカも多いですよね?\

廣綱:アメリカが多かったですよね。当時会社を始める時にソフトバンクさんに話に行ったらアメリカだったらお金を出すからアメリカをやらないかと言ってくださったのですけど、まず自分自身がこちらで教育を受けて、アメリカとか日本の100点満点の方式に納得出来なくて、こちらが良いと。ビジネススクールで最初に言われたのが、「正解は無い」とそれが日本人には欠けているんじゃないかなと思ったのでそれを紹介したいと。

浜:あぁ、正解は無い、それ正解ですね。(笑)それで今日に至るわけですね。やってこられて悔いはないと言うか、エンジョイしてらっしゃいますか?

廣綱:大変なこともありますけど恵まれたなあと思います。堀田と巡り合ったのはまず一番だったと思いますし、結局家庭を犠牲にすることもあって大反省しているわけだけれども、みんなそれを理解してくれて、いろんな方と会わせて頂く機会にも恵まれて幸せだったなと。

浜:人との巡り合いって大きいですよね。ビジネスの要素の大きな部分じゃないかな。さっきビジネススクールで「正解はない」と教えられたと仰ったけど、本当に100人に経営者がいれば100通りのやり方があるわけだから、逆に色々な人の色々な考え方から学んでいけますよね。さて話はちょっと飛びますが、今までやってこられて、成功、失敗、自慢、後悔何でもいいのでお話しいただけますか。

廣綱: 繰り返しになりますが、人に恵まれたこと、スタッフ、周りの人、当時はとてもお話しできなかったような方でもお話し出来るようになったということも大きいですね。