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Interview「代表が語る」


起業家インタビュー第2回 鶴見 道昭氏 [1/3ページ]

鶴見 道昭(Michiaki Tsurumi)氏
元SONY欧州社長
現在Across Associatesのパートナー
Deliottieの社外シニア・コンサルタント

自己紹介によるプロフィール

東京生まれながら育ちは熱海。5人兄弟の末っ子で中学校を出るまで毎日温泉に浸かって育った為にのんびりした性格(自己診断)。日本の高度成長期と“失われた20年”を北米と欧州で過ごし日本企業の強さと弱さを両方体験できたのが最大の収穫。これが次世代リーダーの育成と“日本企業復活”のコンサルに挑戦するきっかけとなった。日本を離れているからこそ分かる日本の長所短所。英国での起業のメリットを活かしたい。



浜:本日は有難うございます。最初の質問ですが起業のきっかけはどんなことだったのかお伺いしたいと思いますが?

鶴見:まず私は長く働いてきた中で感じるのは、人を育てることの大切さ。育った人たちが自分の会社でも他に行ってもいいんですが、とにかく人の重要性が感じられるんですね。一方では市場が変化するじゃないですか、その中で人も変わらなければならない。そうなった時に私は何か貢献できるのではないかという気がしたというのが一つですね。

浜:今までのご経験を生かして・・・

鶴見:そうですね経験からね。もう一つは今まで日本企業は非常に伸びた時代から一転して今は苦戦している時代ですね。これは成功体験から脱皮できないということがありますね。もちろん色々な経済環境の問題などがあるわけですが、気持ちとしてはもう一度リバイバルしたい、して欲しいという気持ちがあるわけです。

浜:是非復活してほしいですね。

鶴見:だからそういうところで自分が貢献できればと思いますね。 それと3つ目はね、これは2つ目の質問とも関連するのですが、欧州の魅力と言うことです。多くの小さい国が集まって一つの大きなEUのまとまり、お互いの意見があったり合わなかったりしながら、それでも方向性を見ながらしかも割合中長期的な観点を入れながらやってゆく、これってすごいと思う訳です。

浜:そうですね

鶴見:私はアメリカでもやってましたが、ああいう大国の「俺についてこい」みたいなやり方ではなくってね、押したり引いたりしながら一つの目的に向かってやる、これはすごいと思うんですよ。

浜:欧州の、これだけ違う文化、国が集まって細分化されている意見を調整する、そんな環境だから面白いと・・

鶴見:そう、それだからやってみたい。それは日本でもアメリカでもヨーロッパでも仕事をしているから余計に感じるんでしょうね。最初からここにきているとかアメリカだけをやっていると分からない・・・