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Interview「代表が語る」


起業家インタビュー第一回 飯野傑氏 [2/2ページ]


浜: それでは成功、失敗、自慢、後悔何でも結構ですが一つ選んでお話しいただけますか?

飯野: 失敗の話しはねえ・・・(しばし黙考)余りにもビジネスマンとして未熟であったため2,3回倒産してます。

浜: え、倒産されている?3回もですか?イギリスで?

飯野: ええ、イギリスで

浜: それから立ち上がれたというのは素晴らしですね。イギリスでは倒産されたというのは厳密に言うとDirectorshipは難しくなってしまいますよね。その辺はクリアーされたのですか?そんな突っ込んだ話はやめた方が良いですか?

飯野: え、載せるの?(笑)ディレクターとしてはね、ちゃんと借金も返済しています。他の誰かに迷惑はかけてないし、だから個人的に全部返済してます。

浜: ということはBankruptcyではありませんよね。

飯野: ええ、Liquidationですね。

浜: それなら倒産では無いですよね。それが失敗ですか?

飯野: 何故かと言えばそれは自分か甘かったということですね。

浜: 誰にでも失敗はあるわけでそれがあるから今がある、ということですよね。何も無くて来ちゃったという方のほうが怖いですね。

飯野: そういうことですね。さっき悔いはあるかという質問がありましたが悔いはありません。(きっぱりと)

浜: 無い?わが人生に悔いなしですね。素晴らしい!最後にお尋ねします。もし機会があればまたチャレンジされますか?

飯野: やります!もっとベターな方法でやります。もう少し利口になって。

浜: 良いですね!

飯野: 絶対儲かるようにやります。(笑)

浜: 素晴らしいですね。では有難うございました。



インタビュアー:浜哲郎 JCCI起業部会長(2010-2011) JEM Group会長
撮影日・場所:2011年4月 The Preston, Wembley


インタビュー後記

良くも悪くも昭和の頑固おやじ。ご自分で武士が先祖と言っておられるように古武士のような風格もあります。団塊世代の少し前、昭和の戦後から高度成長期を生き抜いてきた人の頑固さと、自分で人生を切り開いて来た自信が言わしめる「我が人生に悔いなし」の生きざまに軟弱な若者では歯が立たないでしょう。日本人が世界の舞台で自分を主張できないと言われますが、どっこいこういう人もいるんだなと思わされます。リタイアを口にされますが、墓に入る直前まで仕事を続けてゆく方とお見受けしました。